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ヤマメ・イワナ・渓流LOVEおすすめ本♪♪
※ここでは、釣りや自然やアウトドアに関する本の中で、僕が実際に読んで気に入ったものだけを厳選して紹介していきます。



   タ イ ト ル       説   明    
『イワナとヤマメ 渓魚の生態と釣り』
今西錦司(著)
平凡社ライブラリー
1996年初版第1刷発行


 今西錦司博士といえば、「ダーウィンの進化論」に真っ向から異をとなえ、独自の「今西進化論」を提唱した人。その博士が書いたヤマメ・イワナ・渓流の本。自然界を支配するルールは実は「生存競争」にはなく、種族間の「住み分け」にあるとする博士の理論は、21世紀の環境問題を考える上で重要なヒントを含んでいる・・・と、僕はひそかに思っています。本書においても、渓流におけるヤマメとイワナの住み分けについて触れた箇所があり、まさに今西錦司の面目躍如たる感があります。

 また、各地方・各渓流ごとに微妙に異なるイワナの斑紋は、単なる地方変異に過ぎないものであり、日本のイワナは一種類である、という立場にくみするなど、興味深い記述がたくさんあります。

 その他にも、エッセイ風に書かれた一章として「釣りの一日」や「原始生活への誘い」などが収録されており、古きよき時代の釣りの叙景を味わわせてくれます。

 渓流のオフシーズンに、暖炉の前で酒でも飲みながら、自分が訪れたフィールドに思いをはせつつ、のんびりとページをめくりたい。そんな本。
『イワナの顔
日本全国58河川、ネイティブの岩魚92態〔探査釣行〕』

文:白石勝彦、写真:和田悟
山と渓谷社
1993年初版第1刷発行


 この本は、すごい!全編カラー写真で彩られており、北は北海道から、西は島根・山口まで、イワナの地方変異について、徹底解説がなされています。僕は、個人的には、写真ばかりで文章による読みごたえがない書籍はあまり評価しないのですが、この本は、写真だけでなく各地河川における「釣行記」が大変充実しており、なかなかの読みごたえがある。やや残念なのは、「関東地方の渓」については言及が浅く、わずかに鬼怒川水系について紹介があるのみで、奥多摩渓流のネイティブ岩魚については、触れていません。しかし、この点を割引いても、日本の岩魚を網羅的に語る最良の一冊であることは間違いないと思います。
『岩魚幻談』
湯川豊、村田久他(共著)
朔風社
1983年初版第1刷発行


 そのタイトル通り、イワナにまつわる"幻談"を集めたエッセイ集。20人による共著。「底なし淵」「岩魚が老いる」「三尺岩魚」「人魚の話」など、魅惑的なタイトルが並んでいます。どの話を気に入るかは、読み手自身の体験や、好みによって当然左右されて然るべきだろう。奥深き幽玄の森の神秘が肌で伝わってくる名著だと思います。
『大人の男の実践“森の生活”
―野遊び仲間の二週間の休暇』

本山賢司、真木隆、細田充(共著)
山と渓谷社
1999年初版第1刷発行


 いくつになっても愉しい男の野遊び術についての実践レポート。山梨の山林で、二週間の野外生活を実践しています。思わず、自分も親しい友人に声をかけて、野外のフィールドに出かけたくなる。スタイルや道具に対するこだわりも、嫌味がなくてgood!
『釣りキチ三平 平成版』
矢口高雄(著)
KCデラックス


 名作「釣りキチ三平」の平成版。復刻版にありがちなパワー不足、才能の枯渇はまったく感じられない。おそるべし、矢口高雄。

 この平成版の特徴として、サケ・マス類の釣りが多くとり上げられている点があり、渓流ファンには嬉しいかぎりです。写真の出ている2巻(「天狗森の巨大魚」)は、まさにイワナ釣りの源流行がテーマになっています。子供のころに三平君や魚紳さんの活躍に胸おどらせた人も、そうでない人もぜひ。
『釣りキチ三平の釣れづれの記 平成版』
矢口高雄(著)
講談社
2008年初版第1刷発行


 釣りキチ三平の作者、矢口高雄さんの平成版エッセイ。釣り・自然に関する話題はもちろん、漫画家としての修行時代のエピソードや、“魚紳さん”誕生秘話、釣りキチ三平最終話のエピソードなど、矢口ファンにとっては実に興味深い話題が満載。
『LOVE FISH三平クラブ
その後の「釣りキチ三平」』

矢口高雄(著)
MF文庫(コミック)
2002年初版第1刷発行


 “その後の釣りキチ三平”これは、面白いです。三平君や魚紳さんは出てきませんが、作者である矢口さんと、その周辺の人々が、“大人になって”繰り広げる釣りの日常を描いたエッセイ風の作品。三平君も得意としていた鮎釣りがテーマになっています。掲載紙が終了した関係で、2巻で中断してしまっていることが本当に惜しまれる名作です。
『野性伝説』
矢口高雄(著)
ビッグゴールドコミックス


 矢口高雄さんが描く、自然と人間との共存・闘争物語の中でも、おそらく「最高峰」に位置する作品。全巻すばらしいですが、特に白眉なのは3,4,5巻でして、1915年に北海道の開拓村で起きた「羆」(ヒグマ)による被害(なんと、村人が女性と子供を中心に七人も食い殺されている)をリアルに描いた「羆風」のタイトルで、秀逸な内容となっています。この本は、いつでも市場に出回っているとは限らず、書籍としての価値が高騰していることからも、その作品の質の高さが分ろうというものです。見つけたら、ぜひ“大人買い”して一気読みをお勧めします。
『慟哭の谷』
木村盛武(著)
共同文化社
1994年初版第1刷発行


 上記「野性伝説」の3,4,5巻「羆風」のノンフィクション・ドキュメンタリー。大正時代に起きたヒグマによる悲惨な害を、淡々と記しており、漫画とはまた違った戦慄を覚える。当時の写真が数多く用いられているのも臨場感を高めるのに一役買っている。矢口氏の「野性伝説」と合わせて読むことをお勧めします。
『釣り魚カラー図鑑』
豊田直之、西山徹、本間敏弘(共著)
西東社
1995年初版第1刷発行


 上流域のサカナから、河口域、磯、沖など、生息域ごとに魚のカラー写真と解説が収められている。
 コンパクトサイズだが、読みごたえは十分。ザックに一冊しのばせて、釣り旅のお供にするのがいい。
『遭難のしかた教えます
―安全登山のための辛口レクチャー』

丸山晴弘(著)
山と溪谷社
1999年初版第1刷発行


 丸山晴弘氏による超辛口な遭難対策本。多くの遭難事例に現実に接してきた氏のいらだちを強く感じる。遭難死のむごたらしさについての描写が秀逸。言うまでもなく、「こういう風なナメた態度だと、山では遭難する危険がありますよ」という裏返しの説明の仕方で、遭難する危険を少しでも減らすにはどうすればいいかを教えてくれている。九十年代に書かれた本ですが、その内容はまったく色あせていない。富士山が文化遺産に登録され、にわか登山者が増えるであろう今日、もっと多くの人に読まれてもいい本だと思います。









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