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 孫惣谷アドベンチャー(前篇)

 孫惣谷(まごそだに)は、川乗谷、倉沢谷、小川谷に続く、日原川第四番目の谷。日原渓流釣り場を越えた、さらに奥にあります。
 ・・・・実は、孫惣谷は今回の当初の予定にはなく・・・・東日原のバス停下あたりで、まったりと、はぐれ岩魚でも狙おうかな、ここは以前に三十三センチが出た経験もあることだし、岩魚はムリでも、とりあえずニジマスくらいなら掛かるだろう、などと生ぬるいことを考えていたんだけど。
 この日は、残り少ない夏の日の日曜日ということもあってか、釣り人だけでなく、沢登りのパーティや、最近流行りのトレイル・ランニングの人、軽装のハイカー、家族連れキャンプなどなど、人であふれ、日原川中流域はまーったく釣りにならず。

 川乗谷、倉沢谷でも、それぞれバスを降りる人がいて、日原川は本流も支流も大にぎわいです。


 ちらっと写っているのは、年配者10人弱の沢登りパーティ。大所帯ですが、ベテランに引率され、なかなか統率のとれたパーティと見受けられました。日原川から、稲村岩のある沢へと消えていく。お気をつけて!
 いきなり恐縮ですが、東日原から、小川谷出会いまでに回収した釣り人の“落し物”の写真です。

 (実際には、この倍ぐらい回収してます。空き缶や弁当の容器まで回収すると、それだけでザックがいっぱいになるので、一見して明白に釣り人の“落し物”と分るものだけ回収。あとは、勘弁していただく)

 ・・・不思議と、ゴミになっているのは、初心者向きの“ハリス付き”パックであることが多い(というか、僕が見る限り、ほぼ100パーセントそうで、たとえば「鬼印(いけなし)」や「一番ヤマメ(スレ)」が捨ててあることはまずない)。

 はっきり言うと、山や川にこうしたゴミを平気で残していくタイプの人は、釣りに関していえば、しょーもないシロウトのレベルにいると思う。

 残された証拠品の数々から浮かび上がる“犯人像”は、@自分でハリスに針も結べやしない。A0.3号以下の細糸を使う技術もない。B解禁直後に腹をすかせた放流魚が相手ならともかく、こんな仕掛けで日原川のスレたヤマメを相手に釣果が上がるはずもない。C自分が釣りたいという欲望にのみ忠実で、子供や孫たちのために、ヤマメやイワナの住む渓流を保存しようという意思に欠ける・・・・・・

 あるいは、故意的にではないにせよ、自分が落としていくゴミに気づかず、それを拾うこともできない、というのであれば、明らかに自然の中での体力・知力が不足している。

 渓流釣りは決して一部のマニアだけのものではなく、万民に開かれてしかるべきものであるが、最低限の資格---それはなにも難しい審査を必要としない---は問うてもよいのではないかと、ひそかに思っている。
 で、まあ、さすがにボランティアでゴミ拾いのために来ているのではないので、うーん、と考えて、人のいなさそうな奥の谷へ急きょ予定を変更して移動することにする。この辺、わりと僕は柔軟で、他に人が多ければ、あっさりと譲って、自分が他へ移動すればいい、という考え方です。

 (・・・と、思ったら、すぐ目の前の、ちょっと伸ばせば簡単に手がとどく場所の枝に、真っ赤な針、ひからびたブドウ蟲(しかもジャンボサイズ!)太い糸、そして渓流では見たこともないような、巨大ながん玉が“二つ”ついた仕掛けが、ぶーらぶらとゆれているではないか!・・・こういう仕掛けで釣るやり方があるのか!??)


 ※写真は、小川谷との出会い付近。ここから、いちど車道へ戻ります。
 日原渓流釣り場を通り過ぎ、てくてく進んでいくと、ああ、ようやくいつもの渓流ぽくなってきたなあ・・・・。(でも今日は油断できないので、もっと奥へ。いままで地形図で眺めていて、興味があった孫惣谷へ行くことにします)。
 ようやく人気の絶えた日原川で、適宜、竿を出しながら進みます。
 巨大岩に流木が流れ着いて、自然の堤防を形成している。お見事!
 
 釣れてきたのは、超かわいらしい、ちびのイワナたちでした。ある地点から、ポイントというポイントで、このちびのアタリがある。

 釣ろうと思えばいくらでも釣れる感じがしたが、写真を撮るのもかわいそうなぐらいなので、連続して四尾釣り上げたところで、この場所での釣りは断念する。

 これだけ仔岩魚が繁殖しているとすれば、数年後は期待できる、かもしれない??
 驚いたことに、子供のイワナは、口の力でブドウ蟲にかみついた状態で、釣り上がることがある。(つまり、どこにも針が刺さってないのに、釣れる)。

 育ち盛り、食べ盛りな上に、経験が不足していてウブなんだろうね〜。・・・愛しすぎです。

 親指サイズなのに、すでにイワナ特有の、タラコくちびると、オレンジがかったお腹をしていて、野性味がある。
 橋の上から見た、日原川×孫惣谷、出会いの様子。
 孫惣谷ぞいには林道が走っていますが、クルマは進入できません。
 画像をクリックすると、大きな地図が見れます。
 昼12:00

 天候のせいもあるでしょうが、孫惣谷は薄暗く、なんとなく釣り人をよせつけない厳しさを感じました。
 歩き疲れたので、コンロで湯を沸かし、お昼にします。メニューはコンビニのおにぎりと、レトルトのミネストローネ。
 蜂の偵察部隊が、三匹ぶんぶん音をたてて飛び回ります。

 ・・・・よく観察すると、最凶のキイロスズメバチじゃあ〜りませんか!これはやばい、と思いつつも、どうしょうもないので、「僕は君たちに危害を加えません。ごみも捨てませんし、ちょっとこの場所で休憩がしたいだけ」と頭の中でテレパシーを送りつつ、足早に立ち去ることにします。

 ・・・・さいわいにも、彼女たちは(今回は)見逃してくれたようです。


 (ちなみに、河原に放置してあった手袋を、ちゃっかり使用してる僕。この日、愛用の渓流グローブを忘れてきていたのである)
 さて、腹ごしらえがすんだら、目の前に天然の壁が立ちはだかります。
 デジカメの写真では、なかなかこの臨場感は伝わらないんですが、乗り越えるのに勇気が要ります。
 
 ひとつをクリアすると、またすぐ次の滝が現れる。岩壁をよじ登ることはできても、「よじ降りる」という言葉はないので、先に進むしかないです。

 ・・・・ようやく、この谷は沢登り専門なのかな?と気づくことになります。
 ハラハラ★ドキドキの後編へつづく



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