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"すこし奥の谷へ"4〜とりあえず完結編
(平成25年9月8日釣行)
 ・・・・たとえば、母性的で、包容力があり、気高く、清らかで、しかしきわめて嫉妬深く、奔放であり、時にサディスティックな振る舞いさえ見せる"女神"を念頭においてみる。そんなに若い女ではない。どっちかというと、30代・40代の成熟したイイ女か。
 "女神"は、もちろん"イケメン"が好きである。ただし、清浄なる谷の"女神"は、姿形ばかりの"オトコ"を評価しない。
 彼女は、見ている。自らのテリトリーに侵入してきた"漢"のその振る舞いの一挙手一投足を。
 釣り人は、その谷で、"女神"の存在を、そばに感じつつ、温かく、「包まれている」ことに感謝をささげながら、わずかな時間、彼女の領域に竿を出させていただく喜びをかみしめながら、遊ぶのがいい。
 "女神"は、必ずや恩恵をもたらしてくれるだろう。
 釣り人自らの行いによって、彼女を失望させない限り。(まちがっても、ほかの女のことなど考えてはいけない。)

 シーズンもいよいよラスト一月を残すのみとなった、9月の第2日曜日。奥多摩の某谷へ単独釣行して来ました。朝4時過ぎにいつもの車止めに到着。先行者と思しきワゴン車が止まっており、先に釣行の準備を始められていたので、しばし、カーラジオでオリンピック招致の実況中継を聞きつつ、車内で休息する。一回目の投票で、マドリードが惜しくも落選となったところで、最終結果を待たずに、林道を歩き始めた。朝4時から急にフロントガラスをたたき出した雨は、少し、弱くなっていた。
 [写真左] "たまろうステップ" 僕が勝手に名づけた小尾根。泳ぐよりも、高く捲いた方が楽に通過できる場所。しかし、意外と、この捲きが、馬鹿にできず、油断すると滑落の危険がある。
 (自分で使用したロープは、悪いけど帰りに回収しました。僕は、残置ロープの類は、ゴミだと思っているので)
 [写真左] "竿砕きの岩" 向かって左岸からよじ登ろうとすると、つるつる滑って、うっかり手をつき、竿をへしおる危険性がある。向って右岸からふつうに捲けることが判明(涙)
 この日は、日影谷の探索を一つの目標にしていたので、途中のポイントでは、あまり竿を出さずに、先へ進みます。

 こんなサイズのイワナなら、エサ釣りの場合、ほとんど一投か二投で、いくらでも釣れてくる。むしろ、途中からは、意図的に早合わせをして、仔イワナがかからないようにしていたくらいです。どんどん釣り上げ、写真だけ撮らせてもらい、逃がしながら、目指す先へと進みます。
 [写真左] "主の住む渕" そう簡単には出会えませんね。

 大変不愉快な画像をあえてお見せしなければなりません。こんな奥地まで来て、釣り人の"落し物"に遭遇すると、何というか、怒りを通り過ぎて、悲しい気持ちなります。とくに、一部のエサ釣り師のモラルが低いように常々感じます。ルアーや毛鉤の人たちの方が、まだ意識が高いと感じる。
 ・・・・女神は、見てるんだよ。
 [写真左] 怒りながらゴミを回収しつつ、写真に収めていると、置いたままの竿に、イワナが勝手に食らいついてきた。魚影の濃い谷。しかし、釣り上がるのは15センチ前後の個体ばかりで、20〜25センチのグッドサイズがほとんどいない。マナーの悪い釣り師に、根こそぎ持ち帰られてしまったのだとしたら、悲しいことである。
 [写真右] 嘆いていると、すぐ先の滝のポイントで、重たいアタリに恵まれ、黒々とした魚体が姿を現した。今年三匹目の尺イワナである。正直、嬉しいというよりも、不可解に感じたのは、上記のガラス瓶を放置して立去った釣り師は、この尺イワナを釣らなかったのであろうか?という疑問である。大岩魚は、その体重を支える必要性からか、貪欲であり、まず、一投目でエサに食らいつく。テクニックとかは、たぶん関係ない。その場所で、仕掛けを投入さえすれば、だれでも釣れるという釣り。だからこそ、「根こそぎ」は罪深いということが言える。
 他の誰かも言ってましたが、尺を超えるイワナって、もはや両生類か爬虫類ですね。
 前回と、さらに前の釣行で釣り上げた魚体と、とてもよく似ています。「同じサカナじゃないの?」なんて言われてしまいそうですが、釣り上げた場所も違いますし、サイズ、色彩も異なるので、3匹とも違うイワナだと思います。僕は、奥多摩の天然イワナがどういうものか、正直自信はないのですが、今年釣り上げた3匹のイワナから言えることは、昼でもなお暗い日原の上流域で、35センチを超えるような「主サイズ」のイワナは、このようなこげ茶色のボディに、特徴的なミシン目模様(…………)が現れるということ。ひょっとしたら、産卵時期とか、季節によって異なるのかもしれませんが。いずれにせよ、興味は尽きません。
 ※奥多摩で、これらの写真と同じような大イワナを釣り上げた方、あるいは、全然違う模様(たとえば30センチを超えているのに、ホワイト・ブルーのボディとか)の大岩魚を釣り上げられた方がもしおられましたら、奥多摩のネイティブ岩魚の謎を解明する貴重な手がかりとなりますので、ぜひご報告をお願いします。
 上記の大イワナが潜んでいた滝のポイント。このような大場所で思った通りの魚が釣れることは、やはり、この谷自体が、非常に豊かであることの証左だと思います。
 三段にわかれた"女神の遊水所" エロティックな想像をしてはいけない。

 朝7時前から歩き出し、午前10時17分。念願の日影谷との出会いにたどり着いた。
 ここからは水量も少なくなり、アタリは遠くなった気がしたが、油断して歩いていると、さっと走るイワナの影が見えるので、サカナがいないわけではない。
 しかし、これ以上深入りせずに、軽く竿を出すだけにして、お昼前にはこの渓を後にした。来年以降、必ずまた戻ってきますと、女神と約束をして。

 意外と穏やかな日影谷入口。

 こちらは長沢谷の様子。

 [日影谷@]

 [日影谷A]

 [長沢谷@]

 [長沢谷A]



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